1 2 3 4 5 6 
【3】 つきのよるのせかい


よるになればほしはそらにのぼるし
つきはぼくらをてらす

おとうさんはつきのないよるに
そらからたいようがおちてきてひかりのなかにきえてしまったっておかあさんはいう

てをつないでおとうさんをさがした
おとうさんがきえるまえのじかんとばしょをさがした

いままではここじゃないどこかへいくためにてをつないだけれど
はじめてなにかをさがすためにてをつないだ

おとうさんはそらからおちてきたたいようのせいでしんだのじゃなくて
つきのひかりのとどかないところにいたにんげんにころされた
つきのようにまっしろなかおをしたあおいめのにんげん

よるにこわいのはおばけじゃなくて
いきているにんげんなんだってしった
BACK   NEXT
Copyright (C) 月の家-彩 All Rights Reserved.